あなたの周りに、以前に肩に痛みを抱えていたことがある人でこのような話を聞くことはありませんか?
「この痛みが取れるのに、1年かかったよ。」
などと、改善するまでに長い月日がかかったという話。
人によってはもっとかかる人もいて、肩の症状は他の症状に比べて、
長くかかるイメージを持っている方がいるかもしれません。
なぜ、肩の痛みは改善するまでに時間がかかるのでしょうか?
それには、体に負担がかかる順番が関係しています。
これを理解することで、
・なぜ肩の痛みは長引きやすいのか。
・肩の痛みを根本から改善していくためには、どうすれば良いのか。
これらのことが分かり、肩の痛みを軽減させながら、
今後の再発予防につながっていきますので、ぜひ最後までお読みください。
体に負担がかかる順番
体のパーツを大きく分解すると、
①脊柱 ②下肢 ③上肢 ④脳
と分けることができます。
そして、これらの中で最初に悪くなるのは、
①脊柱
になります。
ぎっくり腰や寝違えって、比較的早くよくなりますよね。
これは脊柱の動きの悪さが関係してきます。
次に負担がかかるのは、
②下肢
になります。
これは、脊柱の動きが制限されると、
末梢である四肢を使ってバランスを取るのですが、
上肢と下肢であると、
人は下肢が重力に抗するように、活動しているので、
足の方が先に症状が現れやすいです。
そしてその次が、
肩の痛みが該当する
③上肢
になります。
上肢は脊柱や下肢の土台の上にぶら下がっているので、
本来は脱力していることが望ましいです。
しかし、
これまで伝えてきたように、
脊柱や下肢に負担がかかっているとどうなっているでしょうか。
背骨の動きは固まり、骨盤や下肢は変形して歪んでいる。
その土台で上肢を使い続ける状態であると、
どうしても一定のストレスが加わってしまいます。
常に、平地ではなく、坂道の上でバランスをとっているような状態になるので、
これでは肩に力が入り、本来の正しい動きが行いづらいため、
痛める原因になるということです。
以上のことから、
上肢である肩に痛みが生じている状態というのは、
既に、脊柱や下肢の動きに制限があるケースがほとんどです。
そのため、肩周りの負担を取るだけでなく、
脊柱や骨盤含めた下肢に対して整えていきながら、
その上で肩の負担をとる必要があります。
これが肩の痛みが長引く理由になります。
根本から改善していくには、肩だけにとらわれずに、
全身を見ていく必要があるということです。
今、肩に違和感や痛みを抱えている人は、
脊柱や下肢の負担も振り返ってみて下さい。
それらを軽減することで早く症状の改善に繋がっていきます。
ちなみに
④脳
が最後になるのですが、
④まで負担がかかっている人は自律神経の乱れが生じているケースになります。
頭痛、めまい、動悸などの不定愁訴など、
肩だけでなく他の不調も出てきてしまうので、
そうなる前に対処していきましょう。
当院では、今回お伝えしたような体の負担に対して、
アウター、インナー、メンタルという3つの観点からトータルでみることを通してお伝えしています。
ご自身の原因が気になる方は、ぜひご相談ください。
では今回の内容は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。