肩の痛みが強いと、痛くて夜も眠れないような方がいらっしゃいます。
それくらい肩の痛みは激痛が伴いますし、
その状況が1日でも長く続くことは、身体的にも精神的にも負担が大きくなります。
夜に痛みがある状態を夜間時痛というのですが、
これは肩でも炎症が強い状態に伴います。
そのため、炎症を抑えるために負担をかけない姿勢であったり、
全身の循環を加味して、血流が滞らないようなポジションを取ることで、
痛みの緩和に繋げることができます。
今回の内容は、
・寝る時にどのような姿勢を取れば良いかわからない。
・寝て起きた後に肩が痛みを感じている。
このような方は、ぜひ今回の内容を本日から実践してもらえたらと思います。
痛めてしまう姿勢
痛みを避けるためには、
まずは痛めてしまう姿勢を知っておく必要があります。
一番避けてほしい姿勢としては、
痛めている肩を下にして寝ることになります。
下にしていることで、
肩に対して圧迫や捻れのストレスが加わることで、炎症が助長してしまいます。
その状態であると、循環も悪くなるため、炎症が引きづらくなります。
以上から肩を下にして寝ることは避けてもらえたらと思います。
正しいポジション
ここから正しいポジションについてお伝えします。
まず、仰向けで寝た時に、肩の下にスペースが空くか確認してみて下さい。
肩が内巻きの状態であると、肩の下にスペースが空いて、
肩が床に接地していないことで肩周囲の筋肉の緊張が抜けづらくなってしまいます。
その際は、肩の下にタオルを挿入してスペースを埋めてあげて下さい。
接地することで周囲の緊張が抜けて、血流の流れが確保されやすくなります。
次に、肘や手首の位置です。
肘の位置が肩より下にあると、炎症が強い方は、抹消で滞りが起きて循環不良から痛みが強く出ることがあります。
また、肩が外旋という動きで、親指が外側に向く方向に引っ張られていると、痛みが出る方が多いので、肘の下にクッションを入れて、お腹の上あたりに手を置いておけると負担が少なくなります。
続いて、横向きでのポジショニングです。
横向きでの場合も基本は仰向けと同じように考えていきます。
まずは痛みがある側の肩を上にして横向きをとってください。
そして、肩や肘が下がってしまうと、牽引されるようなストレスが加わることで、
痛みが生じる可能性があります。
横向きで寝る場合は、クッションや抱き枕などを用意して抱え込むような姿勢が取れると、
肩や肘の位置も安定して負担が軽減するので、クッション等を準備して寝ることをお勧めします。
以上が、正しい寝方になります。
少しでも楽に寝られるように実践してみてください。
当院では、今回お伝えしたような体の負担に対して、
アウター(構造)、インナー(習慣)、メンタルという3つの観点からトータルでみることを通してお伝えしています。
ご自身の原因が気になる方は、ぜひご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。