「雨の前になると頭痛がひどいんです。」
気圧の変動によって頭痛が生じてしまう方って多いですよね。
日本は四季があり、気温の変化、それに伴う気圧の変化に対応していく必要があります。
本来、これらの外界の変化に対して体は自然と調節してくれるので、
私たちは変化を気にすることなく生活ができているのですが、
気圧の変動で頭痛が起こるということは、この変化に十分に対応できていないということになります。
では、なぜこのような状態になってしまっているのでしょうか?
蓄積発症と自律神経
先ほどもお伝えしたように、私たちは自然と外界の変化に対応しているのですが、
体の、血管を収縮したり、拡張しながら体温などを調整しています。
そして、この血管の動きを司っているのは、自律神経になります。
外界の変化に対応できない状態、
つまり、気圧や気温の変動で頭痛が生じてしまっているということは、
”自律神経での調節が上手くいっていない”ということになります。
自律神経は交感神経、副交感神経に分かれていますが、交感神経が血管を収縮する作用があり、副交感神経が拡張する作用になります。
自律神経での調節が上手くいっていない人は、神経が過敏に反応してしまうので、
過剰に血管を収縮したり拡張することが起こります。
例えば、閉まっている血管が急に開いて、勢いよく血流が流れたと想像してみてください。
血管の近くを通る神経にも刺激が加わることが想像できますよね。
それが頭痛に繋がっていきます。
だからこそ、自律神経を整えていく。
これが、気圧の変動による影響を少なくしていくためには大切になるのですが、
自律神経を整えるって言われてもイメージが湧かない方もいると思います。
でも安心してください。
そんなに難しいことではありません。
そもそも、自律神経が乱れるということも、
これまでの過去の負担の蓄積によって起こります。
何度も言うように、本来は自然と外界に対応できているのが正常であり、
正常に働いていないということは、負担が蓄積して働きが落ちてしまったということが考えられます。
だからこそ、普段の生活で負担となっていることは何かを考えていきましょう。
寝不足や食生活の乱れ、ストレス、運動不足であったりとその方の生活によって原因は様々です。
そして原因は一つではなく複数の要素が重なることで、
自律神経の負担に繋がっていきますので、
まずは簡単なこと、小さなことで構いません。
一つでもこれまでと違った習慣、例えば15分早く寝る。
今日はコンビニに寄らずに帰る。
など出来るところから取り組んでいきましょう。
体の負担の蓄積が軽減して、自律神経の調節が上手くいくと、
気圧の変動による頭痛は自然と軽快していきます。
当院では、今回お伝えしたような自律神経、食生活、メンタルの影響など
様々な要因を、アウター、インナー、メンタルという3つの観点からトータルでみることをベースにしてお伝えしています。
ご自身の原因が気になる方は、ぜひご相談ください。
今回の内容は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。