ヘルニアと一言で言っても、症状の程度は様々です。
1ヶ月程度で改善する人もいれば、
3ヶ月以上かかるようなケースもあります。
痛みが出ている状態であると、
気持ちとして、
「いつになったら改善するのだろう。」
「私のこの症状はどれくらい酷いのだろう。」
などと心配に思うことがあるかもしれません。
そんな時は、まず自分の状態を把握するところから始める必要があります。
自分の現在地を知ることで、
今の自分がやるべきことがわかります。
現在地が分からずに、無理をしすぎてしまっては、
改善するものも、時間がかかってしまいます。
そのため、今回の内容を確認して、
どのようなヘルニアであると時間がかかるのかということを知ってもらえたらと思います。
▼ヘルニアの重症度
以下に重症度の低い症状から、記載していきます。
①前屈みになると痛みがあり、普段は痛みを感じることはない
②腰痛があるが、ある程度歩くことができる
③腰痛や足に痛みを感じており、歩きづらさを感じている
④痛みや痺れが強く、立ったり、歩くことができない
⑤痛みや痺れだけでなく感覚麻痺があり足が上げにくい。排尿障害やインポテンツがある。
①から軽傷で数字が高い⑤であると重症の分類になります。
⑤のような症状がある際には、早急に手術を検討する必要があるので、
近くの病院に行くことをオススメします。
▼ヘルニアの改善しやすさ
そして、ヘルニアの中でも、
改善しやすいヘルニアと時間がかかるヘルニアがあります。
改善しやすいヘルニアは以下のようなものになります。
・小さいヘルニアで内圧が高くない状態
・脊柱管に広く、ヘルニアが出てきても、神経の圧迫を避ける余力がある
・何回も痛みを繰り返している大きく出ていないヘルニア
・ヘルニアが大きく移動していたり分離脱出しているヘルニア など
共通して言えることは、これらは神経の圧迫の程度が少ないということです。
この辺りは画像での診断の結果も含まれるため、
自己での判断では難しいところですが、
ヘルニアの状態を知りたいのであれば、MRIなどをとって、
医師に確認してみると良いと思います。
逆に改善がし辛いものは、
・ヘルニアによる神経根の圧迫が強いもの
・脊柱管が狭い場合
・ヘルニアと脊柱管狭窄症が合併している場合
・20歳以下の若年のヘルニア など
これらは、神経の圧迫が強かったり、若年であるとヘルニアの刺激が強いため、改善に時間がかかることもあります。
臨床で見ていても、年を重ねて腰の変形や硬さが強いと、腰椎の動きが阻害されていて、脊柱の動きが悪くなったり、脊柱管内の循環を悪くしている方が見受けられます。
そのような方であると、改善には時間がかかりやすくなってしまいます。
そのため、普段から脊柱の動きが固まらないように動かしていくこと。
脊柱は腰だけでなく首や胸周りにもあるので、全身の柔軟性を高めておくことが、
改善への近道になります。
ぜひできるような動きから始めて、柔軟性を高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。