あなたは、整形外科に行ってレントゲンをとった時に、
お医者さんから、
「だいぶ、軟骨がすり減ってきていますね〜。」
「軟骨がすり減っているから痛みが出ているんですよ。」
などと言われたことはありませんか?
レントゲンの写真を見ると、自分で見ても、
膝の関節の隙間が狭くなっているのは、明らか。
「これだから痛かったのか〜。」
思わず、ため息をついてしまいます。
このような状況であると、頭によぎることは、
”手術をするか、このまま痛みと付き合っていくのか”
というようなことではないでしょうか。
なかなか厳しい選択ですよね。
しかし、ちょっと待ってください。
果たして、軟骨がすり減ったら、もう上記のような選択肢しか残っていないのだろうか。
結論として、そんなことは決してありません。
徒手の範囲で改善できる範囲があります。
この記事を通して、なぜ軟骨がすり減ったとしても、
まだ痛みの改善を図れる可能性があるのかお伝えしていきます。
痛みで悩まれている人は、ぜひ読み進めてもらえたらと思います。
▼痛みがなぜ出るのか
そもそも、軟骨がすり減ると、なぜ痛いのでしょうか。
それは、すり減った軟骨の破片が、周りの組織を傷つけてしまうことで、
炎症が起きて、炎症物質が痛みを誘発するからということになります。
私たちも、ガラスの破片が常に、手を刺激していたら辛いですよね。
そんなことが膝の中で起きているということです。
では、痛みを出さないようにするには、どうしたら良いのか。
それは、軟骨のすり減りを抑え、破片が生じないようにしていけば良いということです。
▼荷重の分散
「理屈はわかるけど、そんなことできるのかよ。」
そんな声も聞こえてきそうですが、実際は可能なケースが多くあります。
例えば、膝の内側の軟骨がすり減り、関節の間が狭くなっている人がいたとします。
そのケースの場合は、荷重をかける位置をずらしていくことで痛みが軽減していきます。
外側に移行したり、膝関節の捻れを修正しながら前方から後方へ荷重点がズレるだけで、
軟骨のすり減りを止めることに繋がります。
膝を痛めていくうちに、
他の関節の動きや膝周囲の動きが硬くなっていることが多く、
その動きを引き出していくことで痛みが軽減していきます。
常に一定の箇所に荷重点が集中してしまっているため、軟骨がすり減ります。
その荷重点を分散させることができることで、元々起きていた炎症は落ち着き、
痛みが軽減していくということです。
これが徒手の範囲で行える可能性があります。
あまりに変形や、軟骨のすり減りの進行が進んでいる方は、困難なケースもありますが、
少なくとも、すぐに手術を選択するよりは、
まずは上記のような考えで経過を見ても良いと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。