「まさか、自分が脊柱管狭窄症の症状になるなんて」
発症してしまった人は、少なからずこのようなことを思います。
”自分がなるなんて。”
誰しも、制限がある姿を自ら想像することは少ないし、
想像するとしてもその未来を避けるために想像すると思います。
そんな中で、発症してしまうことはなかなか受け入れづらい現実です。
脊柱管狭窄症の症状で言えば、人によっては元々、
脊柱管が狭いことで発症するケースもありますが、
多くの人には、発症してしまう原因があります。
一般的に言われている原因を知っていくと共に、
私たちの臨床での経験や他の知識も合わせて、
より深く原因をお伝えしていきたいと思います。
これを読むことで、狭窄症がなぜ発症してしまったのかが分かるだけでなく、
他にも健康を考えていく上での思考法が身に付くので、ぜひ続きをお読みください。
▼一般的な原因
脊柱管狭窄症になぜなってしまうのか。
そもそも脊柱管は、背骨、椎間板、関節、黄色靭帯などの組織で囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。
そこに、
加齢や生活習慣、労働による椎間板の変形
脊柱の変形、歪みによる骨の突出
靭帯の肥厚などが生じることで、
神経の通る脊柱管が狭くなって、神経が圧迫されることで血流が低下し、脊柱管狭窄症は発症すると言われています。
これが一般的に言われている原因になります。
これだけ読んで、あなたはどのように感じますか?
「正直、姿勢が歪んできているし仕方ないかな。」
などと思ってしまうのではないでしょうか。
しかし、周りを見渡して分かるように、あなたより姿勢が悪くても、脊柱管狭窄症を発症していない人もいると思います。
なぜこのような違いが生まれているのでしょうか。
この違いを知るためには、一般的に言われている原因をさらに深ぼることで見えてきます。
▼原因の背景
ここから考えていきたいのは、なぜ背骨が変形したの?
なぜ靭帯が肥厚してしまったのか?
などということです。
ここが分かることで、進行を止めることができるし、
脊柱管狭窄症を発症する可能性を減らすことが出来たり、
発症した後も今後の再発防止に繋げていくことが出来ます。
まず、なぜ背骨の変形が進行したのかということですが、
加齢に関しては止むを得ません。これは誰しもが辿る道になります。
その中で自分たちで対応できるのは、
背骨周囲の組織の状態をいかに良い状態を保つことができるかということになります。
周囲の組織とは、筋肉、靭帯、血管、神経、椎間板などになります。
筋肉が落ちないように筋トレをすること、
筋肉が硬いと、関節を歪ませる要因になるので、ストレッチをして柔軟性を維持すること、
血流を良くして組織の変形が進まないようにするために、
食生活に気をつけること。
睡眠時間を確保して、椎間板にかかる負担をリセットすること。
このような基本的なところをいかに大切にできるか。
結局はこの辺りを無視して不摂生を積み重ねていくから病気は発症してしまいます。
さらに椎間板の肥厚も、酸化ストレスなどによって増悪すると言われています。
酸化ストレスというのは、食べ物やタバコ、人間関係のストレス、環境要因など
原因は様々ですが、
上記の負担は自分で意識して減らしていくことは可能です。
以上のことから、
あなたの生活を一度見直して、何が負担になっているか考えてみると良いと思います。
いきなり背骨が歪んだりすることはありません。
蓄積した負担が背骨を歪ませていきます。
ただ、歪んだとしても、生活を見直していくことで改善もできます。
新しい生活習慣を手に入れて健康の土台を整えていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。