今回は生活習慣についてです。
どんな症状でもいきなり発症することは、
交通事故などによる外傷や感染症でもない限りありません。
脊柱管狭窄症を発症している方であれば、
何かしらのこれまで生活習慣の積み重ねが症状を引き起こしています。
この積み重ねを繰り返していたら良くなるものも良くなりません。
もしあなたが手術をしたとしても、
生活習慣が変わらず、同じような生活を繰り返していたら、
手術した箇所の上下の背骨に負担がかかり、再発する可能性すらあります。
実際に私も、病院に勤めていた時には、
狭窄症の手術をした人の骨のレントゲンを見ることがあったのですが、
狭窄症を発症する人の中には、症状が出ている箇所以外の背骨もずれたり、
脊柱管が狭まっている箇所が他にもあるケースが多いです。
つまり、負担がそれだけ溜まっており、
溢れ出てしまった結果として、症状が起きているということです。
自分が自覚できていないだけで、レントゲンなどで内部を覗くと、
身体は悲鳴をあげている。
そんなことがあなたの内側でも起こっているかもしれません。
もしあなたが、
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・脊柱管狭窄症の症状が出始めていて、これ以上悪化させたくない
・今後、脊柱管狭窄症の症状が出ないように生活を改善させていきたい
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このように思うのであれば、ぜひ生活習慣を見直していきましょう。
今回は簡単にできることをいくつかお伝えしていきたいと思います。
▼今すぐできる生活習慣3選
では、早速お伝えしていきます。
すぐできる生活習慣3選
①水を飲む
②体の柔軟性を保つ
③定期的な運動をする
簡単に3つについて内容をお伝えしていきます。
①水を飲む
何より簡単ですぐできることは水を飲むことです。
私たちの体は毎日2500mlほど水分を排出しています。
その中で、私たちの水分摂取量が排出される量より少ないと身体はどうなるでしょうか。
身体は、腎臓で水分を再吸収して循環させていく力がありますので、
多少少ない分には、腎臓の働きによってカバーすることができます。
しかし、再利用する際には、多少なりとも老廃物も溜まっていきます。
これが続くと、身体には負担がかかります。
お風呂だって「1週間同じ水のお風呂に入ってください。」
と言われたら嫌ですよね。
そして、この水分不足が続くと、脊柱管内の循環を悪くしてしまい、神経への負担に繋がります。
そのため毎日、水を少なくとも1.5Lは飲む習慣を身につけ、
体の中の水を循環させていく意識を持っていきましょう!
②体の柔軟性を保つ
脊柱管狭窄症というのは、背骨の歪みなどから脊柱管内の神経が圧迫されて痛みや痺れが生じてしまいます。
その歪みなどが起こる原因として、背骨の動きが悪くなっていること、
悪いところがあることで、他が頑張って動きすぎてしまい、歪みが強くなってしまうこと。
などが起こり得ます。
そのため、体の柔軟性を保って、一定の箇所に負担が蓄積しないように分散できる体の状態である必要があります。
そのためには、ストレッチを日課にできると良いと思います。
脊柱管狭窄症は腰部で発症することが多いですが、
多くの方は、股関節や胸椎の動きに制限がある方が多く見受けられます。
そのため、まずは、股関節や胸椎部のストレッチを、
日課に取り入れていけると良いと思います。
③定期的に運動する
「運動かぁ。」
と思った方がいるかもしれませんね。
「運動嫌いだしな。」「運動なんてする時間ないよ。」
そんな気持ちも分かります。
でもここでいう運動は簡単なことで良いと思っています。
少し散歩する。いつも自転車でいくところを歩いてみる。
エスカレーターに乗るところを階段で登るなど。
日常の中でできる範囲で体を動かす時間を伸ばして頂くだけで結構です。
私たちは、筋肉が動かすことで、筋ポンプ作用が働き、
体の血液を循環させることができます。
そのため、体を動かして循環させていくことは、老廃物が生じたとしても、
排出することを手助けすることにも繋がります。
流れが滞っていては、排出することは難しくなります。
これは脊柱管狭窄症に限ったことではありませんが、
運動で血液循環を良くしておくことは、健康を保つ上で土台になります。
ぜひできる範囲で運動量を増やしていきましょう。
最後までお読み頂きありがとうございました。