痛みの緩和を図りたい時に、
あなたは何をしますか?
薬を飲んだり、休んだりすることもあれば、
筋トレだったり、ストレッチをすることもあるのではないでしょうか。
今回は、症状の緩和を図るストレッチについてお伝えしていきたいと思います。
この内容では、ただ、やり方をお伝えするのではなく、
なぜそのストレッチが有効なのかについても
解説していこうと思いますので、
ぜひ続きをお読みいただけたらと思います。
▼脊柱管狭窄症の症状
脊柱管狭窄症になると、
歩く距離が伸びてくると、痛みや痺れが強くなって、
一度休憩を挟む必要が出てくることがあります。
これは間欠性跛行と呼ばれています。
間欠性跛行は歩行距離が伸びていくにあたり、
脊柱で神経を狭窄してしまっている箇所の負担が強くなることで
起こってしまいます。
負担が強くなると、神経へ血流、酸素が行き届かずに、
痛みや痺れを引き起こすということです。
では、狭窄による神経の負担が強くなってしまうというのは、
どのような状態なのでしょうか。
実は、この状態を把握することで、ストレッチのやり方が見えてきます。
具体的に解説に移っていきます。
▼神経への負担のかかり方
脊柱管狭窄症は頚椎や腰椎の関節で起こりやすい疾患になります。
そして、この頚椎、腰椎というのは、共通の特徴を持っています。
それが、”前弯している”ということです。
脊柱はS字のカーブを描いているのですが、頚椎と腰椎は前に彎曲しています。
そのため、腰椎や頚椎が前に滑ったり、ズレたりすることで、
神経が圧迫されてしまい、ストレスが加わることで痛みや痺れを引き起こしてしまっているのです。
そのことから、神経へのストレスを減らすという観点で考えていくと、
頚椎や腰椎の前弯が強くなることで負担がかかっていることがあるため、
逆の動きである後弯する方向へ体をストレッチできると負担が減らせるということになります。
簡単にいうと、
”背中を丸めるストレッチをしよう”ということです。
脊柱管狭窄症と一言で言っても、人によって、
腰椎でも上部で狭窄症になっている人もいれば、
下部の腰椎でなってしまう方もいらっしゃいます。
そのため、狭窄が起こっている部位によって、ストレッチのやり方が異なっていきます。
例えば、上部の腰椎であれば、座った状態で背中を丸めるストレッチをしたり、
下部の腰椎であれば、寝た状態で膝を抱えて骨盤も含めて丸まるストレッチをしてみると良いと思います。
時間としては、1回あたり、30秒程度かけてゆっくり伸ばしていくと良いと思います。
そして回数としては、1回に何回もするよりは、1日の中で朝昼晩などと分けてできると、負担のかかった箇所が固まらずに行えると思います。
大切なのは、負担がかかっている箇所に対して、脊柱管の隙間を広げるようにストレッチをしていくということです。
以上のことを参考にしながらストレッチを行なってもらえたらと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。