今回は脊柱管狭窄症の症状が強い人でも始められる運動メニューを
お伝えしていきたいと思います。
私自身、この整体業界に来る前は、理学療法士として
総合病院に勤務していました。
その為、脊柱管狭窄症の術後のリハビリもよく担当させていただきました。
今回は、その経験も踏まえ、
術後や、症状が重症でベッドで動けない人でも出来る運動から、
少しずつ動ける人へ向けて段階を踏みながら
運動をいくつかお伝えしていきたいと思います。
ぜひ、自分の状態に合わせて
出来る運動から取り入れていってもらえたらと思います。
▼術後初期、重症寝たきりレベル
まず、この時期は出来るだけ安静にして過ごす必要があります。
体としては炎症が強く、腰へ負担をかけすぎないようにしましょう。
その為、ベッド上などで無理のない範囲で身体を動かしていきます。
おすすめの運動としては、
”腹式呼吸”になります。
体幹のインナーマッスルを鍛えることに繋がりますので、10回程度を目安に行ってみましょう。
腹圧が高まることで脊柱への負担の軽減に繋がります。
▼家の中は動けるレベル
この時期であれば、少しずつ身の回りの活動が可能となっています。
しかし長い距離の歩行などとなると困難となる時期です。
この時期であると、少しずつ動きのバリエーションを増やしていく必要があります。
この時期でおすすめの運動は
”ブリッジ運動”になります。
腹式呼吸で体幹を鍛えることは継続しながら、ブリッジの運動を通して、
臀部の筋肉を鍛えていきましょう。
臀部の筋肉は、骨盤、足腰の安定にとても大切です。
筋力が低下している方が多いので、1日10回からでも良いので、始めていきましょう。
だんだんと慣れてきたら、回数を増やしたり、1日の中の頻度を増やせるとより理想的です。
▼外出レベル
この時期は、外で活動することもできていて、症状の再発を防ぎながら、
活動量を増やしていく時期になります。
この時期は、力をつけていく要素と、身体の柔軟性を高めていく要素を
共に伸ばしていけると良い時期になります。
力をつけていくという点では、引き続き、
体幹周りは臀部周りの力をつけていけると良いと思います。
プランクやスクワット、バランスボール上での運動などで力をつけたり
協調的に筋肉を使う運動を取り入れていきましょう。
そして身体の柔軟性を高めるという観点では、
股関節や胸椎周りのストレッチを取り入れていくことをお勧めします。
お尻のストレッチや四つ這いで背中を丸めたり反ったり、捻る動きを入れて胸椎のストレッチをしていきましょう。
以上が、症状や状態に合わせた運動になります。
ぜひ参考にしていただきながら取り入れていってもらえたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。