世間では、腰痛の症状でお悩みの方が本当にたくさんいらっしゃいます。
しかし、腰痛といっても原因は様々であり、腰痛の約85%は原因不明とも言われています。
trust bodyにお越しになられる腰痛でお悩みの方々も原因は様々で、筋・骨格系の歪み、内臓疲労などの構造面による問題、お水摂取不足や運動不足などによる習慣面の問題、またストレスによる問題など多岐に渡ります。
そんな中から、今回は特に筋・骨格系の歪みや硬さによる腰痛の原因となるものに対して、セルフエクササイズのポイントをお伝えしたいと思います!
▼腰痛の方に多い「異常な反り腰」とは?
まず、腰痛が起こる方の身体の特徴として、「反り腰」の方が多くみられます。
ご自身が反り腰がどうかを判断するポイントとしてもっともわかりやすいのが、仰向けに寝た状態で腰に手を入れてみてスポッと手が入ってしまうかどうかです。
もし腰に当たらず、スポッと手が入ってしまう方は反り腰の方です。
ただ、間違って欲しくない点は、反り腰=悪いというわけではなく、元々腰は生理的な前弯 (いわゆる腰が少なからず反った状態)が正常といわれています。
ですので、腰が反っているから悪いということではありませんので、勘違いしないように注意して下さいね。
ではどこからが異常なのか!?
異常な反り腰の方は、
「立ちっぱなしでいると腰が痛くなる」
とか、
「仰向けで寝ているだけで腰が痛くなる」
といった自覚症状のある方のことを言います。
ではそんな方達の身体にはどういった特徴があるのでしょうか?
▼腰痛の方の身体的特徴
多くの方に共通して言えることは、
「腰以外の動きが硬い」
ということです。
それはどういう意味かと言いますと、
腰が痛いから腰だけの動きが悪いわけではなく、
腰というのは脊柱の一部で、脊柱を細分化すると正式には胸の後ろの胸椎と腰の後ろの腰椎に分かれています。
そのため、言い換えると腰(腰椎)の動きは、胸椎の動きの悪さや硬さの影響を受けてしまうということです。
その上で知っておかなければならないことは、胸椎と腰椎の関係性です。
▼胸椎と腰椎の関係性
脊柱は本来、横から見るとS字カーブをとっています。
つまり、胸椎は後方にやや弯曲している状態の後弯位、腰椎はやや前方に弯曲している前弯位をとっています。
これが例えば猫背の状態で胸椎の後弯がもっと強くなっていたらどうなるでしょう?
それに伴って腰椎の前弯も強くなるのです。つまり、反り腰が強くなるということになります。
ということは、胸椎の後弯が強くなればなるだけ、腰椎にも影響を及ぼし、腰痛の原因になりうるということが言えます。
だからこそ、腰痛に対するセルフエクササイズのポイントとしては、胸椎の動き(柔軟性)を出していくことが重要となります。
そこで、胸椎の動きと腰椎の動きの特徴を整理しておきましょう!
▼胸椎と腰椎の動きの特徴
まず腰椎は前に屈む動作や後ろに反る動作の時にメインに動く特徴があります。
対する胸椎は屈む動作や後ろに反る動作の補助役をしたり、腰椎と違う役割としては、左右に回旋する動作の際にメインで動きます。
つまりわかりやすくいうと、
・腰椎→前屈・後屈
・胸椎→回旋
がメインの動きということになります。
先ほどお伝えしたように、腰痛には胸椎の動きを出していく必要があることは皆さんもうご理解いただけてることと思います。
これらの動作上のポイントを整理した上で、今回は胸椎に対するセルフエクササイズを一つお伝えしたいと思います!
▼胸椎のセルフエクササイズ
胸椎のセルフエクササイズで有効な運動方法としては、回旋を出していくことが必要となります。
その動きを出していくのに有効なのが、
「トランクローテーション(trunk rotation) 」
という運動になります。
運動方法は、四つ這いになり、片手は地面についた状態で、もう一方の手を頭の後ろにおきます。
そこから、頭の後ろに置いた手の側から後ろにゆっくり口から息を吐きながら胸を捻って(回旋)いきます。
回旋していったらなるべく天井が見えるところまでもっていきましょう!
そこまでいったらゆっくり鼻から息を吸いながら元の位置まで戻します。
これを繰り返し20回程度(左右両方)、頻度は可能であれば一日3度行います。
これを行うことで、胸椎の硬さは取れ、動きもだんだんと出てくるようになり、腰椎の負担も軽減していきます。
是非、こちらの文章に書いたことを参考に、皆さんもご自宅でセルフエクササイズを行なっていただければと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!